COLLABORATION
コラボ事例
動物にもっと「冷やす・温める」のノウハウを
現在、三重化学工業ではペット用の商品をOEMで多数製造をしていますが、もっと他の動物にも「冷やす・温める」が求められるシーンがあるのではないか? 昨今、猛暑の影響で多くの家畜が亡くなったニュースもあった為、我が社の保冷剤ノウハウが活かせるのではないか? こんな思いを抱き、動物向け商材の検討をスタートさせました。
動物のケアと畜産向けのニーズを考えてみた
「畜産向けのケアに?」
世界的にアニマルウェルフェア(※)に関心が深まる中、畜産向けに酷暑での熱中対策や、食欲不振・搾乳量減少・出産数低下の対策にニーズはないかと考えました。現場の声をお聞きしたいと思い三重県畜産研究所や地域ブランドの「玉城豚」を販売している「ふるさと味工房 アグリ」に行きニーズを伺ってみました。
(※)感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく行動欲求が満たされた健康的な暮らしができる飼育方法を目指す畜産のあり方
「小型動物、爬虫類、観賞魚向けに?」
環境温度のシビアなペットの飼育環境温度補助の用途が考えられました。
「動物のケアに?」
犬・猫の寿命が長くなったことで介護需要が増えてきており、犬用コルセットや床擦れ対策用品、姿勢サポート用品など、ペット業界ではかなりの幅広い種類の介護用品が存在しているようでした。寝たきりのペットの床擦れ対策の体圧分散や術後のアイシング、死後に行うエンゼルケアなどに「冷やす・温める」のノウハウを活かせる道が開けてきました。
動物リハビリの温冷療法に専用品が欲しいという声が
動物理学リハビリ国際協会会長の岸本誠也氏に動物のリハビリについてお話を伺ったところ、日本では動物の健康や生活の質を上げる動物リハビリはあまり浸透しておらず専用品も人間用に比べるとまだまだ少ないということでした。温冷療法においては動物専用品がなく、業務用の保冷剤を代用している状況でした。代用品ではフィット感が無く使用しにくいという問題があり動物専用の製品があれば是非使用したいということで、岸本氏と共同開発をすることに!
犬・猫から小動物まで対応できるように大小2種類のサイズ展開、動物の体の形状にフィットしやすい硬さや形、動物にとって最適な温度、これらを実現した動物専用のホットパックとアイスパックを完成させることができました。